第三話 幻想郷の妖精たち 意訳シリーズ | 2011-07-21 Thu

　ちょっとつなぎ的な第三話です。ちょっと内容的には薄いですが、第四話へのつなぎですのでｺﾞﾒﾝﾅｻｲ。

　いつものように、ダメな人はバックお願いします。

「ルーミア、その人は私の夫よ、やめてくれる？」
　妻は眼前の光景を、果たしてどう思っているのだろうか？友達にでも話しかけるような口調にしか、私には聞こえない。
　「ディーリアの夫なのかー。じゃあ食べられないのかー」
　ルーミアと呼ばれた女の子は、そういうと私の首を解放してくれた。げほっ…
　後で妻に聞いてみたところ、以前瀕死の状態だったその子を助けたことがあったらしい。
　自由の身となった私は半分混乱状態で振り返った。するとそこには全部で九人の幼い女の子が“浮かんでいた”。
　ディーリアが私に信じがたいことを耳元でささやく。
　「私たちは今、幻想郷の妖精たちの中で寝ていたのよ」
　……と、妻はルーミアの頭をなでながら言った。
　私の頭は、もう何がなんだかわからなくなって、今のも発狂しそうになっていた。